荒木神社
ご祭神 荒木大神
鎮座地 奈良県五條市今井町荒木山
 今井集落の北のはずれ荒木山に鎮座の社で式内荒木神社にあてられている。
背後に「浮田森」で名高い荒木山を背負い、北北西約1.5キロに荒坂峠がある。
ご祭神は荒木大神。
祭神について、諸説があって詳かにし難い。
『新撰姓氏録』河内国神別に玉祖宿禰の祖建荒木命、同じく右京神別に玉祖宿禰の祖大荒木命(高御牟須比乃命十三世孫)、摂津国荒城朝臣(天児屋根命の後)が記されているが、これらの関連氏族が当地方に居住していた根拠史料はない。
 氏族神とみるよりも、自然神とするのが妥当ではなかろうか。
 紀の川筋や伊勢街道を行った古代人にとって、目にしみるようなみずみずしい浮田森の茂みは、神籠る樹叢として旅人の目印でもあったに違いない。
 『万葉集』巻第十一の

  「かくしてやなほや守らむ大荒木の

       浮田のもりの標にあらなくに」


 
は恋歌であるが、標縄をきびしく張られた聖域としての浮田の森の姿を伝えるものであろう。
浮田社伝説地は県指定史跡地で、ツブラジイ、アラカシ、フウランなど自生する。伊勢街道沿い石橋傍の標石正面に荒木神社、右側に浮田山荒木山神宮寺、左側に文政九(1826)戌夫と刻まれている。
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