波比賣神社
はひめ

ご祭神 水波能売神・応神天皇

鎮座地 奈良県吉野郡下市町栃原1807



● 阿知賀物語

下市町の西南にある栃原岳の頂上に鎮座。
栃原岳は526.8mあり、俗にダケサンと称する。県道(下市宗桧線20号)に面する鳥居をくぐり、木々の中の参道を進む。
およそ、1Km弱程の急坂の道。有り難いことに、車でお宮さんまで行くことが出来る。
 お宮さんの手前には、テレビ塔の他、携帯電話のアンテナ塔など、三つの鉄塔が建っている。感度が凄ぶるいいらしい。見晴しもとても良い。お参りしていて、とても清々しい気分でした。
 ●波比賣神社と栃原岳●

 波比賣神社の頂上に位置するこの波比賣神社(はひめじんじゃ)は、天平2年11月11日に創建されたと伝えられています。水の神・雨師の神である「弥都波比賣神」が祀られています。
 一方、この社が建つ栃原岳は、櫃ヶ岳(下市町・西吉野村)、白銀岳(西吉野村)とあわせて吉野三山のひとつに数えられており、櫃ヶ岳が銅山、白銀岳が銀山、この栃原岳が金山とも別称されているほか、櫃ヶ岳と白銀岳の頂上にもそれぞれ水の神を祀る社が設けられていて、今も人々の信仰を集めています。
 栃原岳の標高は526.8mでこの付近からは下市町に接する大淀町や五條市の市街地を一望できるほか、大阪府との県境に位置する金剛山や葛城山、二上山などのすばらしい山並を見渡すことができます。

〜看板より〜 
 下市町における唯一の式内古社で、もとの栃原村(西ノ坊・奥垣内・下村・中村・大塔塚)の氏神である。延喜式神祇の項に吉野郡十座 大五座 小五座の中に、波比賣神社(ハヒメジンジャ)鍬とある。官幣大社丹生川上神社下社考証書に「本社の西北の下市町栃原に神名式波比賣神社在り、本神同神罔象女神(ミズハノメノカミ)を祀る。本社の旧社領なり」とあるが、当社が丹生川上神社の社領であったという記録は見当たらない。

 

 
 当社祭神水波能売神は水と雨とを主宰する神である。当社記録によれば「天喜元年当山下に鎮座ありし八幡神社(応神天皇)を併せ相殿に祀れりという。文亀年間に出火の為社記鳥有に帰し其詳細を知るに由なし」とあり、又「中古神仏混淆を称してより金山寺と称し、明治に至るまで全く僧侶の手に帰し其交送屡々にして記録なし」とある。中世より金獄宮とも金獄八幡宮とも称していたようで、吉野志には
  
  波比売神社  黄金の嵩ノ頂ニアリ、今コカ子ノ嵩ノ宮ト称ス
  金山寺    波比売神社ノ境内ニアル神宮寺ナリ、
 
と記され、名所図絵にも波比売神社の名が見受けられる。金山寺のあったところは現在、社務所になっているが、明治の廃物希釈により、梵鐘、仏像、仏具等は栃原の光円寺、浄教寺、極楽寺に移転した。今も社務所内に須弥壇が残る。
本殿は南面し、流造・極彩色の二間社。
向かって右に応神天皇、左に水波能売神を祀る。口碑によると、古来下市町の大部分と大淀町下淵・今木などが当社の氏子区域で、一の鳥居が千石橋南詰にあったという。
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