猪上神社
いがみ

ご祭神 天足彦命 国押人命

鎮座地 奈良県生駒郡平群町

    信貴畑小字信貴山2260

 信貴山仁王門から千体地蔵を経て、約100m余りのところ、参道のすぐ右側に鎮座する。鳥居の正面に、奉納式内猪上神社 大僧正了進書とあり、裏面に明治三十九年五月建立とある。
 花崗岩の石段上玉垣に囲まれた本殿は、明治三十九年八月紀州和歌山日御供講による奉献で、素木の流造銅板葺。
 向かって左側に天足彦命、右側に国押人命を祀っている。延喜式に見える神社で、古来信貴山境内にあって朝護孫子寺の鎮守だったが、明治三年惣門外の字ケンガイ山ヘうつし、後さらに今の参道脇へ遷座したものである。

 今本堂石段下の水屋と霊宝殿の間にある経蔵の地がこの神社の旧社地だったといわれるが、後に信貴山猪上大明神と呼ばれて崇敬者の多い神社であった。

 吉野の龍門岳やその他の事例であるが、山の中腹から山頂を拝んだ意賀美神社をオガミ神社とよんだが、ここの猪上も元は意賀美と書いてオガミと読んだのをいつごろからか猪上と借字されたのではないかとの説がある。そのことを考慮し、旧社地の位置を見ると、
この地方の古代人がかって地主神・止神・祈雨の神のいます神体山(神奈備山)として信仰されたと思える雌岳・雄岳の山頂を拝むのに格好の地点であることに気付く。やはりこの猪上は龍門岳などのような意賀美(おがみ)からきているのではないだろうかと考えられる。

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