春日神社

鎮座地 奈良県橿原市内膳町
      二丁目九番一二号

ご祭神 天児屋根命
    武甕槌命
    経津主命
    姫大神
 旧十市郡耳成村内膳の氏神で、内膳の集落の西から南よりで飛鳥川の北岸に東面して鎮座する。

 拝殿は昭和三十四年の改築で、切妻造り桟瓦葺。左右に一対の古木の切り株が残されているが、元神木で昭和四十年に枯死伐採した。
 本殿は拝殿の向こう瓦屋根の木造玉垣に囲まれた神域内の石段上に鎮座する。
 素木の流造りで屋根は銅板葺。
一間社の殿内に素木の坐像の神像を奉安する外、剣と勾玉を安置している。
 本殿南側境内地に末社天鈿女命神社がある。切妻造り妻入り瓦葺の覆屋の中に鎮座する。
 祭神天鈿女命は『記』『紀』神話の天岩戸隠れの天照大神を慰める舞を舞った神として名あり。天孫降臨にしたがって天八衢にいた猿田彦を和らげた女神で猿女君の祖とされている。

 昭和十八年頃当社神職より奈良県宛に提出した申請書に記されている当社に関する口碑として、「抑モ当社ハ上古ヨリ天鈿女命ノ後裔ガ内膳トシテ魚類料理ノ職ヲ以テ長ク皇室ノ御用ヲ勤メ居ラレシヲ以テ此内膳司ガ神縁ニ依ツテ御神霊ヲ勧招シ奉祀セラレタルニ起因シ(中略)境内ニ続キテハ内膳屋敷代官屋敷ト称セラレル地域アリ」とある。口碑のように明治以前はすぐ東に隣接して代官屋敷があったという。
 例祭は十二月二十五日で春祭二月上旬・秋祭は十二月上旬・八朔祭九月一日で、湯立行事や子どもの無病息災を祈る百灯明の行事がある。戦前の八朔祭にはお日待祭といって社前で焚出して食事をとり、村中の人が広庭で三味線を弾じるなどして楽しんだという。
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