香和津神社

   
鎮座地 奈良県五條市大深町
  (大深小学校敷地内)
ご祭神 瀬織津比咩命
 旧無格社。大深小学校内、西北面して鎮座。
南隣に西性寺が接している。祭神について「明細帳」には「祭神不詳」とあり、『宇智郡誌』には「大正七年七月一日黒駒御霊神社境内へ合祀」とあるが、今も旧社地に瀬織津比命を祭神として祀っている。本殿は覆屋の中の春日造素木で板葺の一間社である。本殿内御神体奉安の箱に「和宇智郡大深村香和津大明神之御宝劔」と墨書され、宝剣は長さ53cmの環頭太刀で「貞享三年戊辰(1686)正月吉祥日」その他の銘がある。祭典は十二月十三日(亥ノ子)で、旧・中・新と三組に分かれた明神講によって行われるが、宮座講祭は十二月一日で、両祭とも御供まき行事がある。
 本殿に向って左の境内社は倉稲魂命を祀る春日造の稲荷社と、天照大神を祀る天照大神社で、二社とも鉄板屋根の覆屋の中に鎮座する。
「明細帳」には「大深字キトラ 境内六坪 祭典六月十三日」とあり、別に稲荷神社として「大深字キトラ式外雑社 祭神倉稲魂命 本殿桁行二尺七寸梁行一尺七寸 境内七坪民有地一、信徒六七人、境内社 祇園牛頭天皇神社 桁行二尺八寸五分 祭神速須佐之男命 祭典二月八日」とあるが、この社の境内社のことか。現在大深小学校の東北数百米の常緑樹の森を牛頭の森といい中に牛頭天皇の小社があり、十一月七日に祭典が行われているというが、前記境内社との関係は定かではない。
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