鍬形祭(田祭)について

 「クワガミサン」とも呼び、以前加茂小学校の所に祀られていたという鍬神さんの行事を、加茂神社祭礼日(旧暦一月五日だった)に弓引き・獅子舞の後に行った。
 祭りは年頭に当たって豊作を祈願する行事で、田打ち・シロカキ・苗取り・田植えを含め収穫までの一連の行程と烏帽子に白装束姿で七人の男が歌に合わせて田遊びを演じた。
 帰りに榊枝で鍬形に作ったものをいただいて、苗代田に供え病害虫除けとした。今は四月三日(平成十六年度は四月四日だった)に九鬼岩倉神社で行われている。

丁度、神事が終わったところへお邪魔した。
烏帽子に白装束姿の男性達がみえる。
先日、伊勢志摩方面へ出かけた折、車道から見えた「九鬼岩倉神社」の幟が気になって、通り過ぎた道を引き返してお宮さんへ向かったところ、嬉しいことにお祭りの日だった。春季大祭の後、鍬形(クワガタ)神事が執り行われる。氏子・崇敬者さん達から、「残念やね、もうちょっと早く来ると祭りが見れたのにね」「せっかくだから、祭りの道具を見せてあげよう」と声を掛けてもらい、撮影用にと一旦仕舞いかけた御道具を出して下さり、広げて見せて下さった。感謝。
「これは『苗』で、これは、『鍬』だよ。
どう?形がそっくりやろ?」
色々説明しながら、並べて下さった。
「鍬形神事」とは、伝統的な田仕事の様子を模した所作を行う。写真:拝殿のこもを敷いたところが田になる。以下、こやしを入れる桶、シロカキの道具、田ぐわ、馬役のお面、お茶を入れる女性役のお面、苗、鍬などが並んでいる。

苗とりの謡


第一番
あらおもしろや あさらや
苗とるやなあー あゝひだりやていぞろよ
ていていがゆくやら あゝひだりやていぞろよ
なに苗のそよやら

第二番
あらおもしろやー苗のはにおくつゆは
玉かつゆか とうよう
玉ならば えゝもおちじ
つゆはおつゆとうよう

第三番
あらおもしろや 四石まいたもみの種
いつとろぞうよう
げにたぐろみ いやなあー
あゝけいしょにけいしょをするやら

田植えの謡

第四番
あらおもしろやー あさわかには
あさわかにはー 
  とびがちょうじゃをよう
ねをはてもていまねかますよ

第五番
あらおもしろやー もろこしなる
もろこしなるう
  とびがちょうじゃをよう
かづかりえていまねきやななます

第六番
あらおもしろやー おきよだにたつ
おきよだにたつう
  なにのなにわせよう
はびろのわせいくらの志だぞよ

 上記は、今も鍬形神事の中で謡われている歌です。歌の文句には、隠された意味があるそうです。現在では、その意味の方が解らなくなってしまったとのことです。

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