葛本神社
くずもと

御祭神 天照大神
鎮座地 奈良県橿原市葛本町449
 葛本町の東、道路沿いに東面して鎮座する。創建は明らかではないが、『大和志』には葛本神詞として「今称八所神永正十二年(一五一五)祭式一巻在祝-司家一二」とみえ、明治初年まで拝殿に上記祭式の額が掲げられていたとの社伝から、既に四七〇年以前に当地に祀られたことになる。古来八所(社)神を祭神としたことは、『大和志』や明治四辛未年二月日付「神社取調帳十市郡葛本村」や同二十六年三月弐拾日の「神社明細帳」同三十六年五月八日の「神社由緒書」に「八所神」「八社神」と記していることで明らかである。

 「八所(社)」について『大和志』荒墳の項に葛本村に八か所あると記し、「十市郡郷社村社二十八村社神社調帳」に「右葛本村八ツノ塚御座候左(下)記ス」として

字南正司垣内   十坪七歩六厘       字北正司垣内   三坪五歩九厘
〃堂ノ前     二坪七歩七厘       〃正学寺     壱坪六歩六厘
〃豆尾(蚊無塚) 壱坪           〃七板      七坪九歩九厘
〃塚ノ北       二歩五厘       〃辨天山     七坪

とあるが、今もそれぞれの地に塚があり、当社祭礼日にお供えをする例であるという。古来は八所神をお祀りされていたが、現祭神を天照大神としている。昭和二十六年に届け出ているが、いつから祭神変更が行われたかは、明らかにし難い。

 石階上の本殿は白木の神明造り、銅板葺き。本殿左右に末社が鎮座する。左側に市杵島神社(祭神 市杵島比売命)は春日造り銅板葺きで、棟に千木鰹木をおく。右の末社は、稲荷神社(祭神 保食神)同じく棟に千木鰹木をのせている。

境内向かって右の鏡池に接した一角に、金比羅大権現が鎮座している。

例祭日
一月一日   元旦祭
四月初旬   祈年祭
六月中旬   早苗祭
九月二十二日 例祭
十月九日十日 秋祭
十二月初旬  新嘗祭

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