| 東大寺二月堂の「お水取り」は、旧暦二月(現在は三月一日から十四日まで)におこなわれることから正しくは修二会という。奈良に春を呼ぶ行事として知られている。 「お水取り」では身心の穢れを祓った練行衆と呼ばれる僧侶たちが本尊十一面観音像の前で観音の宝号を唱え、五体投身などの荒行を行うことで罪障を懺悔し、天下安穏・五穀成熟・万民豊楽を祈願する。東大寺の実忠和尚が天平勝宝四年(752)に創祀した十一面観音悔過の行法に始まるといわれる。「不退の行法」として千二百五十年余りの間、一度も休むことなく続けられてきた。 修二会において、最初と最後にお参りされる三社、興成神社・飯道神社・遠敷神社。こちらの三社は二月堂練行の神社で、三社とも実忠和尚の勧請と伝える。飯道・遠敷・興成の三社はいずれも二月堂鎮守神である。 |
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| 興成神社 鎮座地 奈良県奈良市雑司町 (東大寺境内) ご祭神 豊玉媛命 ● 良辨杉 |
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二月堂のすぐ下に鎮座する。お水取りのおたいまつには、上から火の粉をあびるようなところにあり、近くに若い世代の良弁杉がある。祭神は豊玉媛命で、玉依姫命は御妹で海神といわれる。二月堂練行の神社で、一説に東大寺八興社の一社とされている。社殿は板玉垣をめぐらし、西に鳥居が立つ。 写真は、二月堂からの見た目。近くにあるのは良弁杉。現在のものは三代目。その伝説は昔から芝居などで有名。 |
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| 飯道神社 いいみち 鎮座地 奈良県奈良市雑司町 (東大寺境内) ご祭神 軻具突智神 埴山媛命 稚皇産霊神 |
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| 東大寺二月堂の南東に鎮座する。 瓦葺三扉の社殿に軻具突智神・埴山媛命・稚皇産霊神の三神が祭られている。 軻具突智神は火の神、埴山媛命は土の神、稚皇産霊神は五穀の神といわれる。 「はんどう神社」また、「いいみち神社」と呼んでいる。 |
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遠敷神社 おにゅう 鎮座地 奈良県奈良市雑司町 (東大寺境内) ご祭神 彦火火出見命 ● 若狭井戸 |
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| 二月堂の北東に当たる上手にある、板玉垣と鳥居の中に瓦葺の社殿が鎮座する。 二月堂お水取り行法は、福井県小浜市の遠敷川の神水を遠敷明神が二月堂観音に送水し、この閼伽水をくむ行法であって、遠敷明神を祭る神社が若狭彦神社で、その祭神が彦火火出見命である。 |
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