白岩神社

鎮座地 奈良県宇陀郡榛原町赤埴字向岩

ご祭神 須勢理姫命

現在の白岩神社
台風倒壊前の白岩神社です。
台風前の白岩神社
 室生火山群の一角で、標高700mの先端明ヶ岳西南麓に鎮座する。
 祭神を須勢理姫命としているが、西側に隣接する仏隆寺(真言宗室生寺末)の鎮守として創祀されたといわれ、社地背後に迫る白く露出した岸壁の下に創祀された室生の龍穴神社と同じ水神(善如竜王)を祀った社だと考えられる。拝殿・本殿ともに数年前の台風で倒壊し、その後新しく建て直された。境内には杉などの巨木が生い茂っていたが多くがこの台風で倒れ、伐採された。

現在の石室周辺
社の隣にある磐窟の入り口
台風前の石室
 
 本殿向かって左にある石室は、台風以前には本殿と石室を囲む形で同じ玉垣内にあったが、現在では玉垣内から石室を外した形に造り変わっており、本殿と石室を別にしている。石室(重要文化財指定)の内部には鎌倉時代の五輪塔を安置する。
神宮寺(仏隆寺)の僧で貞観九年七月五日に入定した堅恵の墓といわれ、神仏習合時代の姿をそのまま残している。
 社前の石燈籠に「善如龍王」(文政十二年・1829)と陰刻銘があるのは、明治の神仏分離以前当社祭神を水神としたものと思われる。
 龍王とは、本来密教で雨を祈る本尊とされた。
神仏分離に際して祭神を須勢理姫命にされたことについて、「大和志」は、命が室生の岩屋に入り、岩戸の口を赤埴でふさいだ故事によるとあり、延暦九年(790)室生の龍穴神社を当社に遷祀、赤埴明神と称したとある。(奈良県の地名)
 その後、当地の豪族赤埴氏の氏神として崇敬されてきたともいわれる。
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