宅春日神社
たくかすが
ご祭神 天児屋根命
    比賣神

鎮座地 奈良県奈良市白毫寺町116


 境内社は本殿の横に、山の神さまと呼ばれて大山祇命をまつる社殿がある。新しく石玉垣をめぐらしモチの神木が中央にある祓戸社が整備された。その他、松神社の古い社殿が保存されている。松大明神については、延宝三年(1675)の『南都名所集』に杉や松の苗が由来が記されている。多くの石灯籠の中では、万治二年(1659)の四角円柱の灯籠が古い。
 神社の由緒書によると、奈良時代の末ごろ、称徳天皇の神護景雲二年(768)春日大社が創始された直後、はじめて末社として当神社が創建されたと伝えられている。
 天児屋根命の御神霊を河内の枚岡からこの地にお迎えし浮雲の峰に鎮まるまで当地に仮神殿を造っておまつりしていた。
 千二百年の昔、山の辺の道沿いにある当地は大宅郷と称して物資も豊かで桜樹が多く、氏子人の春日信仰とともに栄え歴史的風光に富んだ土地である。また古代豪族大宅氏が北大和を領国支配していた要衝の地であったと伝えられる。
 神社は総代以来春日社祢宜家が代々奉仕して今日にいたる、と記されている。
 白毫寺町有文書に、文化三年(1806)、弘化三年(1846)、慶応二年(1866)、明治十九年、同三十六年の「宅春日神社八朔講講則」なども残っている。
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