竹田神社
たけだ

鎮座地 奈良県橿原市
      東竹田町字堂垣内495

ご祭神 天香久山命
 延喜式内社。『大和志』に「今称二三十八社一」とある。東竹田町の西方北よりに東面して鎮座する。お社の後方、近くを寺川が流れている。
 祭神について、明治二十六年三月二十六日の「神社明細帳」に道臣命とあり、昭和二十六年五月二十六日の「宗教法人法による届出書」に天香久山命とある外、『大和志料』では竹田氏の祖火明命(天香久山命)をまつるとある。
『姓氏録』の左京神別に「竹田川辺連、火明命三世之孫、建力米命之男竹田折命之後也。仁徳天皇御代、大和国十市郡刑(おし)坂川之辺有二竹田神社一。因以為二氏神一。同属二住焉一 緑太美なり。供二御箸竹一。因茲賜二竹田川辺連一」とあり、仁徳天皇の御代以前に竹田氏が祖神の火明命をここにまつって氏神としていたので、川辺連の本貫地に創祀されたことになる。
 大同三年(808)五月甲申安部真直と出雲連広貞等に詔して撰せしめた(日本後記)旧家や典薬寮に伝わる医薬やその処方を記した古医書である『大同類聚方』に、 竹田川辺連家伝来の「川乃反薬」「太計太薬」「楚武川  薬」について同連家に世々伝わる秘方が記されている。
 本殿は向かって左側、春日造り朱塗りの一間社で、棟に千木鰹木がおかれている。右側の境内社は厳島神社(祭神 市杵島姫命)。
 例祭は十月二十五日、二十四日は夜宮祭であるが、三月上旬と十二月中旬の日曜日に祈年祭と新嘗祭が行われる。かつては旧暦七月十五日に松明祭りが境内で実施されていたが、今は廃絶している。
 境内にある旧神宮司大日堂は、本尊は大日如来で、大日如来像の外にも如意輪観音像と弘法大師像が安置されている。
 境内にある 大伴坂上郎女の歌碑。

うす渡す竹田の原に鳴く鶴(たづ)の
  間なく時無しわが戀ふらくは
   「巻四−七六〇」大伴坂上郎女

 見渡す竹田庄の原に鳴いている鶴の声が絶えまないように私がお前を思うことはいつといって絶えることはないという意味です。

この碑文は、法華寺門跡 久我高照氏による
 橿原市教育委員会
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