天皇神社

鎮座地 奈良県天理市備前町カイト

ご祭神 素盞鳴尊
 文永九年(1272)の創祀で、殿内に薬師如来、大梵天、婆梨采女、牛頭天王、天満天神の木像を安置してある。ただし婆梨采女は明治四十五年(1913)盗難にあったまま、未だに行方が知れない。
 もと村社で例祭は十月十一日。

 毎年十月ここで、石上神宮の榜示(ぼうじ)ざらえの神事が行なわれ、武蔵町との領境に砂を盛り榊を立てる。
 本殿は重要文化財に指定されており、応永三年(1396)宝歴五年(1755)銘などの棟札がある。

境内の看板より

 天皇神社(本殿 重要文化財)
 旧備前庄の鎮守で、天皇とは牛頭天王の意味で素盞鳴尊を祀っている。文永九年(1272)の創祀と伝えられ、今の本殿は周防国上野寺の住侶頼秀が諸国巡歴中、本社に参拝し、社殿の荒廃を悲しみ、応永三年(1396)六月自ら願主となって、藤井一家の大工を催促して造立したもので、その棟札が残されている。
 この本殿は一間社春日造の屋根桧皮葺きで、室町時代初期の特徴をよくたもっている。中世以降に建てられた春日造の社殿は県下において少なくないが、そのなかでも優作の一つに数えられる。大正四年(1915)三月に国宝に指定され、昭和二十五年重要文化財に指定されている。本社の例祭は十月十一日である。
 殿内に薬師如来、大梵天、牛頭天王、天満天神の各木像を奉安している。境内には菅原神社、厳島神社、塞神神社がある。

 天理市教育委員会
 境内には、昔洪水で神殿が漂着したので奉斎したという菅原神社のほか、
厳島神社、塞神神社[さいのかみじんじゃ]
(祭神 八衢比古命 やちまたひこのみこと・久那斗命 くなとのみこと)がある。 
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