水分神社
みくまり・すいぶん

鎮座地 奈良県吉野郡大淀町増口字椿森8

ご祭神 天照大神、月読命
    蛭子神、須佐之男命


● 筏乗りの神さま
 旧伊勢街道からの石段登り口に古来旅人の咽喉をうるおした椿井神水がある。
旧指定村社で、増口と吉野町上市の氏神である。
 境内へ続く石段は幅4m、62段あり
明和四年(1767)と
文政十二年(1829)に上市筏[いかだ]連中の献納によるもの。
頂上に崖造りの割拝殿があり、龍や天照大神・菅原天神の絵馬を掲げている。
 本殿は石段上玉垣内にあり、素木の神明造り。明治の明細帳に「指定村社、祭神天照大神・月読命・蛭子神・須佐之男命」「境内神社一社若宮神社祭神不詳」とある。
 吉野郡史料では、元々摩志郷の産土神だったが、中古中増が分離し、延宝八年(1680)九月の吉野川洪水に崩れた上市町古市場の水分社を貞享年間尾仁山堂が峰に奉遷したが、その後ここに合祀したという。
 本殿下の石灯に「嶋天神奉寄進燈籠 宝永五戌子暦六月日施主 任水 東元 三伯」とある。古市場の社への寄進灯籠をここへ移したとみられる。 祭典は十月十七日、宮座講は十五日。延享元年(1744)九月三日改の宮講中極帳では、講中の筋目・経費・振舞等極通りに行って我儘や独走を戒めている。
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